一人の同僚(というか部下)が辞意を伝えてきた。
まずは直属の上司に伝え落ち着いてからワクのところに来なさい。
その時はお互いざっくばらんにお話しましょう。そう伝えた。
40代初めの女性でこれから所属部署で中心になってもらう方だった。
ワクの職場は業界の中では下位グループでキャリアアップの踏台には
ぴったり。ワク自身も若くて才能のある人にはそれを勧めている。
若いうちに実力をつけ実績・業績を積んでステップアップしなさいと。
ただしこの方は他よりうちみたいなところが合うと思っていたんだけど。
自分の仕事量が多すぎる。年配でぜんぜん仕事をしない人たちがいる。
もう2・3年前のこと。彼女がワクのところにそう訴えてきたことがある。
ワクはこう答えた。あなたが忙しいのはじゅうぶん分かっている。
優秀なところに仕事が集中するのは仕方がない。世の常である。
職場で戦力にならない人材はどこにもいる。人は変わらない。
ないものねだりしてもしょうがない。これも世の常である。
ワクの職場というのはまったくの旧態依然のシステム。
仕事をしてもしなくても同じ。昇進してもさほど差もない。
若くて優秀な人材からすればたいして戦力になっていない人
(とくに60代の)をみると不満がでるのはしかたがない。
じゃすべて能力給にして仕事できないものはリストラ。
そうすればいいのかというとそうでもないとワクは思う。
「大切なことは忙しい人に頼め」という。当たり前だ。
大切なことを暇な人に頼むバカはどこにもいない。
忙しい人はますます忙しくなり暇な人はますます暇になる。
やっぱりこれが世の常だ。しかたがないとワクは思う。
大事なことは上司(とくに直属の)がつねにそれを見ていて
感謝の言葉やねぎらいの振る舞いをしてあげるかどうか。
そこだとワクは思う。こんど彼女と話す時はそこから入ろう。
彼女の訴えへの対応はあれでよかったのか。
自分自身に問いかけているところである。