脚を悪くしてそれでも杖を持たなかった父がついに杖を手にしていた。
ワクが子どもの頃は田舎というとみんな「兼業農家」で
父は公務員のかたわら帰宅後や日曜に農業に従事していた。
子ども心に「大人ってこんなに働かんといかんのか」
「それやったら大人になりたくないな」と思ったものだ。
70代になって脚を傷めた父(動脈硬化?)。
以後まったく動かずあの働き者だった父が
一日中テレビを見て過ごしている。
そして84歳になった。
父親が動かないので家周りからすべて一人で切り回す母親は80歳。
血圧が高い。頭が痛い。食欲がない。そう言いはじめ痩せた。
自分の母が早くから認知症になったので心配でしょうがないし。
母親の痩せたのがいちばん心配だがどうすることもできない。
心配症の母親だからあまり口を出すのどうかと思ったり。
母親の兄弟も父親の兄弟もみな元気だが10年もすれば
櫛の歯が欠けるように姿を消していくことだろう。
大学入学いらい実家に帰ることなく親孝行もせず
いつかは実家に帰るつもりではあるけれど。
父と母には一年でも健康で長生きしてもらいたいものだ。