去年の今ごろは10年にわたるプロジェクトをワクと熱く語っていたボス。
4年前に手術した癌が再発し大学病院に入院していたのだが
今月から病院を転院した。転院先はホスピス病棟である。
大学病院では自力で起き上がることもできず
言葉はかすれ咳き込んで辛い姿のボスだった。
ホスピス先へお見舞いに行ったのだが。
大学病院にいた時とは同じ人間と思えないほどの回復ぶりだ。
声は元に戻り両足で歩くことができ冗談さえどんどん出てくる。
ようは抗がん剤の副作用に苦しんでいたわけで
その抗がん剤も最新の強力な薬だったらしい。
すっかり元気になってびっくりした。
初めて見たホスピス病棟の快適さにも驚いた。
同じ階にカウンターのバーがあってお酒も飲める。
最上階には展望風呂があって一日中入れるし(!)
ボスも前日は何ヶ月ぶりにビールを飲んだようで
「うまかったね~」とのご満足の様子だった。
ただし抗がん剤の使用をやめたということは
外から癌をやっつけるのを諦めたわけで。
あとはボスのもつ生命力に祈るしかない。