桜の木を切った少年ジョージワシントンが父親に告白し
父親がその正直さを褒める物語は正直者をつくるか。
否。ワクも子どもの時に読んだがワクは正直者ではない。
「ウサギとカメ」の話を読んだ者が勤勉になるか?
「金の斧・銀の斧」を読んだ者が正直になるか?
「泣いた赤おに」を読んだ者が友人のために犠牲になるか?
「スティーブ・ジョブズ」の伝記を読んでも
スティーブ・ジョブズにはなれないのだ。
「思いやりの気もちをもちましょう」
本に書いてある。親も先生もそういう。
本を読んで。親に言われて。先生に教えられて。
そうして思いやりの気もちをもった者はいない。
自分が困ってる時に友人の思いやりに助けられて。
自分の思いやりのない言葉で人を傷つけてしまって。
そういう体験を通して思いやりの気もちは育つ。
人のウソの自慢話に嫌な思いをして。
自分のウソの言い訳に落ち込んで。
そうやって人は少しずつ正直になっていくのだ。
さて。ワクは何が言いたいか。
ワクは小・中学校での「道徳」の教科化には断固反対する(!)
そこにある矛盾・危険・欺瞞・不遜は多すぎて書ききれない。
「秘密保護法」も恐ろしいが「道徳教科化」も醜い。
とんでもない方向に(しかも急速に)進んでいる。