ワクは人の顔を憶えるのが極端に苦手である。
歳をとっていてもしっかり覚えられる人がいて
そういう人はまわりからも信頼されてる人である。
ワクがうだつの上がらない原因はこのあたりだろう。
たしか顔を憶えるのを専門にする場所が脳にあって
側頭連合野のそれは「顔細胞」と呼ばれていて。
たぶんワクは生まれながらそこに傷がついている。
で。なんでこんな話になったかというと。
先週BSで「ポアロ」の「オリエント急行殺人事件」をやっていて
日本人でさえ顔が分からないワクは外国人が見分けられるはずもなく。
誰が誰だかわからないまま見ていたという情けない自分がいたのだった。
アガサクリスティーの小説は<複数の中から犯人を捜す>というものだから
登場人物の顔が覚えられないというのは致命的なのだ(だから本を読めばいい)。