息子が散髪屋さんに行って丸坊主にしてきた。
明後日の日曜は少年剣道の道場卒業式なのだ。
金髪では出られないと自分でもわかっているようだ。
うちの道場は中学までで卒業である。
今年の卒業生は男子5人に女子2人だ。
道場の50余年の歴史で最強のチームと言われた年代だ。
息子が幼稚園年長で始め他の子どもたちも1年生から始めた。
おまえたちが6年になったら優勝させてやるを合言葉に鍛えた。
父兄も一緒になってそれこそ精一杯がんばった。その結果・・・。
個人も団体もタイトルを取りあちこちの優勝旗をさらってきた。
本人たちも父兄もワク自身も信じられないほど勝ち進んだのだ。
彼らが小学校6年生の1年間はたしかに栄光の時代だった。
朝早くから試合に行きいつも最後まで残って記念写真で終える。
ところが中学校に入っていつのまにか歯車が狂った。
2年生の頃にはみんなが変な方向に進んでいく。
悲しいかなキャプテン自体が一番の不良に変身だ。
「剣は心なり」と昔から言う。
彼らに勝利の女神が再び微笑むことはなかった。
たぶんワクの育て方が悪かったのだろう・・・。
手塩にかけて育てた子どもたちだったのだが。
最後の最後の高校入試もみんな芳しくない結果である。
もともとうちの道場は文武両道で知られていたのに・・・。
それでもワクにとっては一人ひとりが大切な教え子である。
みんなかけがえのないワクが大好きな子どもたちなのだ。
10年間にわたって週3回いつも稽古をしてきた息子とも明後日が
最後の稽古になるだろう。幼稚園児の息子の姿が目に浮かぶ。
それにしても君の金髪交じりの坊主頭はかなり怪しい・・・。
卒業式の後は恒例の
花見である。みんなで大いに飲もう。