お上から補助金をもらって進めている5年間プロジェクトがあって
昨日は3年終了時の進捗状況の中間審査のヒアリングだったのだ。
成果が出ていないと判断されれば補助金は打ち切り。ないし減額である。
ここはなんとしてでも切り抜けねばならぬ。連日リハーサルを積んだ。
想定問答を繰り返し準備は万全である。
最後の打ち合わせでワクはボスに確認した。
いったんワクがすべての質問を受けます。
質問によっては担当者に振りますので。
ボスは最後のまとめをお願いします。
緊張して会場にはいる。質問側の役人は4人。それに書記だ。
こちらはボスにワクにもうひとりで3人。そして書記である。
あれだけ準備したんだ。もう悔いはない。どんと行こう自分。
と。ところが…。あれだけ打ち合わせしたはずなのに
質問の一番目からボスがしゃべりだしたではないか~!
72歳のボスはもともとおしゃべりが大好きだ。
いきなり餌に食いついてしまい話が弾む。
こうなったら一気にエンジン全開である。
質問者でさえボスの話を止められないのだ。
しかもボスの答えはどんどん質問内容とずれていくではないか。
(オーマイゴーー!)これまでの準備はすべて台無しだ…。
し。しかもボスは難題だけはワクに振ってくるのだ(!)
というわけでヒアリングは支離滅裂の展開になって
ワクは全身汗びっしょりで会場を出たのだが。
ボスはにっこり微笑んでいわく。
完璧の内容でしたね。あれだけ準備したかいがありました。
ワク君どうもありがとう。ビールでも飲んで帰りましょうか。
わが愛するボスである。いい結果になりますように♪