千葉県東金市の保育園児の死体遺棄事件の報道が続く。
逮捕前の容疑者の様子がこれでもかと画面に流され
障がいをもった容疑者の拙(つたな)いふるまいが映る。
ところがマスコミは容疑者の障がいには触れず
残忍な殺人事件の経緯を憶測で伝え続ける。
人々の不安を煽(あお)り興味本位の質の低い
報道を繰り返すのが仕事であるかのように。
なぜ障がいのことをきちんと取り上げないのか。
少女偏愛の残酷な事件ですませるつもりなのか。
容疑者の障がいについてみんなが正確に理解すること。
それが障がいをもつ者ともたない者が共生する道をつくる。
とても地道な作業だけど解決策はそれしかない。
これでは障がい者への偏見と差別が増すばかりだ。
いま身内に障がいをもつ家族は身を切られる思いで
毎日を過ごしていることだろう。彼らを救わねばならない。
落ち着いた判断と深い人間愛が必要だとワクは思う。